ノーサイド・ゲームという、低迷したラグビーチームを中堅サラリーマンが再起していくお話のドラマが今TBSで放送されています。
作中で「ファンクラブのWebサイトを100万円で制作してもらった」というシーンがあったのですが、100万円でファンクラブのサイトを作った場合、どのような構成になるのか気になったので考察してみました。
前提
- 依頼主はGMから「できることを何でもやってみよう」と言われてWebサイトを制作しようと考えた
- サイト制作を依頼したのはアストロズのキャプテン
- キャプテンは工場の総務部社員
- 工場は府中工場
- 東京価格
- 作中ではトップページのファーストビュー(以下FVといいます)のみが映された(映像は著作権の問題を考慮して割愛します)
ということで、下記を考慮して考えました。
- 依頼主のWebリテラシーはそれほど高くない(仮にリテラシーが高いとしても、消費側の目線)
- 作中の表現的に短納期だった可能性が高い
- ファンクラブサイトを作成しているが、アストロズを紹介するWebサイト自体がなかった可能性がある
- FVを見る限り、サイトにはオリジナルのデザインを適用していると思われる
普通に内訳を出すならこうなる
まずは普通にファンクラブサイトを制作するとして見積もりの内訳を考えました。
- デザイン
- トップページ
- 下層ページ
- 選手一覧
- 選手詳細(23名分)
- お知らせ一覧
- お知らせ詳細
- 新規会員登録(入力/確認/完了)
- ログイン
- マイページ
- 汎用パーツ(フォームなど)
- フロントコーディング
- トップページ/ベースコーディング
- 下層ページ
- 選手一覧
- 選手詳細(23名分)
- お知らせ一覧
- お知らせ詳細
- 新規会員登録(入力/確認/完了)
- ログイン
- マイページ
- 会員情報変更(入力/確認/完了)
- 退会 (確認/完了)
- システム構築
- 会員機能
- メールマガジン機能
- お知らせ登録機能
- サーバ契約
- ドメイン契約
- SSL適用
- ディレクション(制作進行、検証等)
本来なら試合日程の掲載や、スペシャルコンテンツも作ったほうがいいと思いますが、即席で制作してもらっていたので最低限の構成としました。
会員数を取得するために、何らかの会員情報を保持する必要があるので会員機能は必須だと考えました。 会員の情報を取得するのに会員に何のアクションも起こさないのもおかしいので、仮にメールマガジン機能も一緒に作るとしましょう。
規模的に100万じゃ厳しいと思った。やってくれる制作会社はあるかもしれませんが…会社で受けるなら正直きついと思います。まず、納期が短すぎるんですよね…。
知人のフリーランスに依頼したり、パッケージなどを使用して工数を抑えれば、この構成のままでも100万円で何とかなるかもしれません。ちなみに、WordPress+プラグインで機能をまかなったとしても厳しいかなと思いました。
費用を抑えた場合
- デザイン
- トップページ
- 汎用パーツ
- フロントコーディング
- トップページ/ベースコーディング
- 下層ページ
- 選手一覧(23名分)
- お知らせ一覧
- お知らせ詳細
- 試合日程一覧
- 試合日程詳細
- システム構築
- お知らせ登録機能
- 試合日程登録機能
- サーバ契約
- ドメイン契約
- SSL適用
- ディレクション(制作進行、検証等)
工数おばけになりそうなのは会員機能なので機能を削って、代わりに試合日程を登録可能にしてみました。お知らせと試合日程は同じ機能でカテゴリを分けて管理してもいいかもしれない。試合日程が複数に渡る場合がある、終わった試合はグレーアウトにしたいなど、実装要件が増えるなら静的にしないときついかな。
更に、選手の詳細をなしにしてページ数を抑えれば、東京価格でも何とかなるかな?
会員数の管理はすべてアナログで、申し込みは電話やFAXのみ。なんか、部活のサイトっぽい。でも、ファンクラブ作るぞ!ってなったあとにサイトができているので、もしかすると会員数の集計は本当にアナログでやっているのかもしれない。
さいごに
せっかく16日を有給休暇にして9連休にしたのに何仕事みたいなことやってんだ。